Teamsの予約投稿アプリは?

「勤務時間外のチャットはパワハラ誘発要因」というアドバイスをいただいたので、思いついたらすぐチャット!脳の自分ができる対応としては「送信予約」を使いこなす、だと思う。

gmailとSlackは目立つところに送信予約があるので問題なく設定できそうだが、Microsoft TEAMSはディフォルトでは搭載されていないのでひと手間いる。

1 アプリから「Power automate」をいれる。

Teamsの予約投稿アプリは?

2 TEAMSテンプレートから「メッセージに遅延応答する」というテンプレートを入れる。

Teamsの予約投稿アプリは?

3 返信予約したいチャットの「…」を選んで「その他の操作」→「メッセージに遅延応答する」を選んで「日にち・時間指定をしたメッセージを書く」

Teamsの予約投稿アプリは?

以上。

常々ビジネスにはスピードが大事、だと思っていたが、勤務時間外に仕事のメールが来るのは嫌という人たちも一定数いる。忘備録・思考の整理にチャットを使う族としては「いやなら通知切っとけ!」と思うが、通知が切れない人もいるらしいので、対応できる方が対応するしかない。

どんなに熱「意」があっても善「意」であっても、それが「意識」である限り、個人の内部にあるものであり、受け手に評価されるのは「行為」のみである。チャットを受け取る人がどんな気持ちになるかは送り手の「意識」とは別に存在する。「意識」と「行為の評価」がすれ違って懲戒案件になることもある。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220209-OYT1T50002/

人間の意識を変えるのは難しいので、行為を変えよう。行為を変えるお手伝いをしてくれるのがTECHなのだ。

「アクセシビリティは高い技術と正しい思想により実現する」(石川准)

http://ir.u-shizuoka-ken.ac.jp/ishikawa/

働く場所がオフィスにとらわれなくなった今、どこでも仕事ができてしまうのは便利な一方、長時間労働につながりかねません。

ポルトガルでは、勤務時間外に電話やメール、メッセージなどで従業員へ連絡をすることを禁止する法律が制定されたり、フランスでは勤務時間外の連絡を無視する権利が認められたりなど、長時間労働を抑制する制度が増えています。

日本ではこのような規制はないものの、時間外の連絡は状況や頻度によってパワハラと認定される可能性もあります。

本日は、Microsoft Teamsでできる予約送信の設定方法をご紹介します。受け取り手の心理的負荷を減らすためにも試してみてはいかがでしょうか。

目次

  1. 活用シーン

  2. 予約送信に必要な環境

  3. 設定方法

    1. チャットでメッセージの予約送信
    2. チャネルやグループチャットに送るメッセージを予約
  4. まとめ

活用シーン

予約配信はMicrosoft Teamsを業務で活用している企業において、下記のようなシーンで活用できます。

ハラスメントの抑制だけでなく、業務の効率化としても活用が期待できます。

  1. 週1回、月1回など定常的に投稿する内容

    (例)勤怠申請の確認、請求書の提出期限の連絡

  2. 受信相手がすぐにメッセージを確認できなさそうな状況

    (例)休暇取得中、Microsoft Teamsのステータスが取り込み中や応答不可

  3. 就業時間終了後
  4. 休日

予約送信に必要な環境

Microsoft TeamsとPower Automateが使える環境が必要です。

Office 365やMicrosoft 365を利用中の企業は、両ライセンスが含まれているプランを契約しているかどうか確認してみてはいかがでしょうか。

設定方法

Microsoft Teamsでメッセージを予約送信するための手順をご紹介します。

こちらのキャプチャーは2022年8月時点のもので、今後製品のアップデートなどにより手順が変更される可能性があります。予めご了承ください。

1.チャットでメッセージの予約送信

  1. Microsoft Teams画面の「アプリ」をクリックし「Power Automate」と検索

    Teamsの予約投稿アプリは?

  2. Power Automateが表示されたら「追加」をクリック

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  3. テンプレートから「応答をスケジュールする」をクリック

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    補足

    もし表示されなかったら、右上の検索フローから検索。

  4. 「フローの作成」をクリック

    Teamsの予約投稿アプリは?

    補足

    フロー名には好きな名前を入力可能。

  5. 右下の「完了」をクリック

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  6. 予約送信したい相手のチャットを開き、相手からのメッセージを右クリックし「...」をクリック

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  7. 「その他の操作」、「応答をスケジュールする」をクリック

    Teamsの予約投稿アプリは?

  8. 送信日時とメッセージを入力し、「Submit」をクリック

    Teamsの予約投稿アプリは?

    補足

    Dateのところには送信したい日付を入力、Timeには送信したい時間を入力し、Replyのところには送りたいメッセージを入力。

  9. 配信結果

    Teamsの予約投稿アプリは?

    補足

    メッセージに返信する形で、予約したメッセージが指定されたタイミングで配信。

2.チャネルやグループチャットに送るメッセージを予約

  1. Power Automateからサインインし、「作成」をクリック

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  2. 「スケジュール済みクラウドフロー」をクリック

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  3. フロー名と開始日、繰り返しのタイミングを入力

    Teamsの予約投稿アプリは?

    補足

    フロー名には3文字以上入力し、実行する日時と繰り返すタイミング(秒、分、時間、日、週、月)を指定。

    • 曜日の指定

      Teamsの予約投稿アプリは?

  4. 「新しいステップ」をクリック

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  5. 「Microsoft Teams」をクリック

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  6. 「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」をクリック

    Teamsの予約投稿アプリは?

  7. 投稿者と投稿先を指定

    Teamsの予約投稿アプリは?

    補足

    投稿者を「フローボット」にすると「Power Automate経由のユーザー名」と投稿され、「ユーザー」にすると「ユーザー名」で投稿される。投稿先がチーム(チャネル)なら「Channel」、グループチャットなら「Group chat」を選択。

  8. 送信先のチャネルを指定しメッセージを入力、「保存」をクリック

    Teamsの予約投稿アプリは?

    補足

    該当のチームを選択し、投稿内容を「Message」に記入し、「保存」をクリック。

  9. 右上の「テスト」をクリック

    Teamsの予約投稿アプリは?

  10. 「手動」を選択し「テスト」をクリック

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  11. 「フローの実行」をクリック

    Teamsの予約投稿アプリは?

  12. 問題なければ「完了」をクリック

    Teamsの予約投稿アプリは?

  13. 指定の時間に送信完了

    Teamsの予約投稿アプリは?

    補足

    投稿者を「フローボット」した場合、1つ目の投稿のように「Power Automate経由のユーザー名」と表示され、「ユーザー」にすると2つ目の投稿のように「ユーザー名」で表示される。

まとめ

連絡を受けたくないのであればスマートフォンの電源を切ればいいと思う方もいるかもしれませんが、受信者が送信された日時をみてプレッシャーを感じてしまう恐れもあります

いつでもどこでも連絡が取れるようになった今こそ、メッセージを送信する前に「今すぐ送らなければならない内容なのか」受信相手のことを思いやることが重要になってきています。

相手へ連絡したいことを自分が忘れないうちに入力したいとしても、受信者が不快にならないような配信方法を選択してみてはいかがでしょうか。

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