2019年10月29日 2019年10月29日 ラッカー薄め液はDIYでラッカー塗料を薄めたり、刷毛に付着したラッカーを落とす際に使われます。 そんなラッカースプレーは液体ですが排水溝などに流すことはできないため、処分に困ってしまうものでもあります。 今回はそんなラッカー薄め液の中身や容器のゴミ出し方法をご紹介します。 目次 ラッカーうすめ液(ペイント薄め液)の捨て方には注意が必要!ラッカー薄め液は主に酢酸エチルまたは酢酸ブチルと、トルエン、アルコールでできていて、ペイント薄め液はターペンでできています。 これらがなぜ排水口に流せないのかというと、成分に問題があるからです。 ラッカー薄め液やペイント薄め液の成分には毒性があり、日本の法律では酢酸エチルは劇物に指定されています。人間が摂取すると意識障害を起こすことあります。 そのため、排水口に流してしまうと下水処理に多大な負荷がかかるだけでなく、有害なガスが発生したり、排水管が壊れてしまうこともあるので大変危険です。 また、ラッカー薄め液には引火性があるため容器に入ったままゴミに出すとゴミ捨て場やゴミ収集車の内部で発火して事故に繋がる可能性があるのでそのまま捨てることもできません。 そのため、ラッカー薄め液やペイント薄め液の廃棄には一手間必要になります。 ラッカー薄め液(ペイント薄め液)の中身の捨て方ここでは、ラッカー薄め液、ペイントうすめ液の中身の捨て方を2種類ご紹介していきます。 ①新聞紙を使った処分方法ラッカーうすめ液やペイントうすめ液の中身は、新聞紙などのいらない紙や布に染み込ませて捨てることができます。 【用意するもの】 ✔ 処分したいラッカー薄め液、ペイント薄め液 ✔ 新聞紙などのいらない紙、布など ✔ 手袋 ✔ マスク
この方法では、新聞紙にラッカー薄め液やペイント薄め液を染み込ませて、引火性のある成分を揮発させることで廃棄可能にしています。 液体が引火しやすいため、新聞紙を乾かす場所は直射日光に当たらない日陰で風通しの良い場所にして、自然乾燥させましょう。 ②残塗料処理剤を使った処分方法余った塗料や薄め液を処分するための道具として、残塗料処理剤というものがあります。 よくDIYで塗料などを利用する場合はこの方法がおすすめです。 【用意するもの】 ✔ 処分したいラッカー薄め液、ペイント薄め液 ✔ 手袋 ✔ マスク ✔ 残塗料処理剤 ✔ 割り箸 ✔ いらない新聞紙など
各種薄め液は残塗料処理剤を混ぜることによって引火性を失うため、燃えるゴミに出しても安全に処理することができます。 残塗料処理剤はこのほかにも塗料などに使用することができるので、いらない薄め液や塗料をまとめて処分するときに便利です。 Q:容器の処分方法は? A:容器の処分方法は中身よりも簡単で、中身を処分したら容器も一緒に風通しの良い場所で乾かし、十分に乾燥したら容器の材質に合わせて分別をして廃棄すればOKです。容器は洗う必要もないので、そのまま自然乾燥させましょう。 作業を行う上での注意点作業中にはいくつか注意点があります。 ①かならず作業は屋外で行うラッカー薄め液やペイント薄め液には引火性があるため、火の気のない場所で作業を行ないましょう。 また、臭いで気分が悪くなるので換気も必要で、作業中にカーペットなどに薄め液が付着してしまうと処理に手間がかかります。 このことから、作業は屋外で行うのが適しているのでなるべく屋外で作業を行うようにしましょう。 ②必ず手袋やマスクをするラッカー薄め液やペイント薄め液は、手に付着すると手荒れの原因になることもあるため、必ず手袋をして作業をしましょう。 揮発した薄め液を吸い込まないようにマスクも着用することをおすすめします。 また、必要であればエプロンや作業着を着て作業することで服が汚れることもありません。 ③河川や土には廃棄しないラッカー薄め液やペイント薄め液は廃棄方法が面倒だからといって河川や海に流したり、土に埋めたりはしないようにしましょう。 前述のとおり、これらの薄め液には毒性があります。 そのため、河川や海に流したり、土に埋めるとそこに生息する生き物や植物にも影響を与え、環境破壊にも繋がります。 また、これらの行為を行うと廃棄物処理法違反で逮捕されるという可能性も考えられます。 現に、塗装排水を未処理で川に流したことで書類送検された会社も存在します。 そのため、薄め液を河川や海に流すのは自分にとっても危険な行為なので行わない方が良いでしょう。 塗装業者やガソリンスタンドに相談するラッカー薄め液やペイント薄め液が大量にある場合は、近所の塗装業者やガソリンスタンドに相談してみてはいかがでしょうか? 塗装業者ではこれらの薄め液を有償で引き取ってもらえるところもあります。 ガソリンスタンドには危険物取扱の資格を持っている人が必ずいるので、相談してみると引き取ってもらえるところを紹介してもらえる可能性もあります。 上記の手段でもなかなか処分できない場合は、住んでいる市町村の窓口に相談してみましょう。 使用済みラッカー薄め液(ペイント薄め液)を再利用する方法使用済みのラッカー薄め液やペイント薄め液は、との粉やフィルターを使うことで再利用することもできます。 【用意するもの】 ✔ スポイト ✔ との粉 ✔ コーヒーフィルター ✔ 容器
コーヒーフィルターで濾した薄め液は性能は落ちますが、薄め液として再利用することができます。 使用するとの粉の量はうすめ液の量で変わりますが薄め液コップ一杯分に対して、スプーン一杯ほどの量を入れます。 まとめ✔ ラッカー薄め液、ペイント薄め液は有毒で引火性がある。 ✔ そのままゴミに出したり、下水には流せない。 ✔ 中身の処理は新聞紙や残塗料処理剤を使うと良い。 ✔ 容器は乾かしてゴミに出せる。 ✔ 作業は屋外でおこない、手袋やマスクを着用する。 ✔ ラッカー薄め液は河川や海に流したり、土に埋めてはいけない。 ✔ 塗装会社で引き取ってもらえる場合もあるので相談してみると良い。 ✔ 使用済みのラッカー薄め液、ペイント薄め液は再利用することもできる。 塗料うすめ液の捨て方は?刷毛などを洗浄したうすめ液は、その都度処理せずに、しっかりフタの閉まる缶やビンに入れ、繰り返し使用することをお勧めします。 処分する場合には、火気のない風通しのよい屋外で布にしみ込ませて、乾燥してからポリ袋に入れて、一般ごみとして処分して下さい。
はがし液の捨て方は?可燃ゴミとして出す場合
可燃ゴミに出す場合の捨て方としては空の牛乳パックを利用するといいだろう。 ボロ布や新聞紙などを牛乳パックに入れて除光液を流し込む。 十分に浸み込ませたうえでふたをして、さらにビニールで刺激臭が外に漏れないように密閉して出そう。
塗料用シンナーの捨て方は?シンナー(薄め液)が残ってしまった時は、新聞紙やウェスにシンナーを少しずつ染みこませて、風通しの良い日陰で湿り気を持たせながらしっかり乾燥させます。 シンナーが乾燥した後は、可燃ゴミとして新聞紙やウェスを処分します。 また、塗料が大量に残ってしまった場合は、専用処理剤で固形にしてから捨てましょう。
廃塗料の処分方法は?新聞紙などに塗り広げて処分する ペンキの量が少量の場合には、新聞紙やキッチンペーパーなどに塗り広げ、乾かして処分します。 自治体のごみとして出す場合には「一般ごみ(可燃ごみ)」として捨てることが可能です。 引火性のある油性ペンキの場合は、念のため火気がなく風通しのいいところで作業するようにしてください。
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